次の朝は誰も

シュンの部屋に来なかった

ドアに鍵がかかっているようで
朝ご飯だけがドアの近くにあった

しばらくはそれで良かったが

トイレにいきたくなって

シュンは部屋から開けて欲しいと叫んだ

家来が簡単にドアをあけ

シュンは外に出た



『女王様…』

シュンはわかっていた

僕はきっと

このあと死刑になるんだ…

女王は発狂し

シュンを見た

見開いた目は血走り

口は顎が外れてるんじゃないかというくらいにあき

くしゃくしゃに歪んだ顔は

この世のものとは

思えなかった

シュンは他の家来に連れられ

部屋に戻ることになった

明日は死刑だ…

そう思いながら

もう会えない妻の顔を

思い出して泣いた





私がいくらSだからって

本当は

一番欲しいものだけ

手に入れば

それでいいのに…





シュンは戸惑った

女王様はなんてことを…

究極の2択だった

しかしシュンの中には

答えは一つしかなくて

しかも言ったらどうなるかまで
わかっていた

『それだけは聴けません』

シュンははっきりと言った

『あなたは私に服従する身よ!!』

『そうです』

『私以外愛さないで
簡単じゃない!!
私の命令はこれだけよ
きちんと従いなさい』

『それは無理です』

『何で…何で…』

女王の苦しさは頂点に達し始めていた

『シュン?
妻には会っていいのよ?
私が一番ならそれで…』

『女王様…違うんです』

違うんだ…

もうブレたりはしない愛

妻しか見えない愛

『もう、妻以外見えない…』

女王の中でなにかが破裂した

『いやあああああああああ!!』
ついに女王は発狂した





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